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COPDとは?

COPDは、気管支の慢性的な炎症と肺活量の低下を特徴とする慢性呼吸器疾患であり、特に労作時において呼吸困難を引き起こします。

気道の炎症

慢性閉塞性肺疾患の人は、気道、気管支、肺組織に炎症があります。 この炎症は気道の狭窄を引き起こし、空気の通過妨げます。症状の進行によりますが、最終的に肺胞が破壊された状態を肺気腫と呼びます。 肺気腫は、肺胞の破壊と、通常肺胞で発生するガス交換の消失が起因する肺活量の低下によって定義されます。

世界保健機関(WHO)によると、COPDは、虚血性心疾患と脳卒中に次いで、世界で3番目に多い死因です。

COPDの症状

COPDの主な症状は、労作時の息切れ(呼吸困難)とそれに併せて慢性の咳と痰などの症状があります。

これらの非特異的な症状は慢性気管支炎の症状に類似しているために見過ごされ、病気の診断が遅れることがあります。

喀痰があるなしにかかわらず、咳の増加による呼吸困難(安静時を含む)などの長期にわたる症状の悪化や急性増悪は、下気道(肺)の感染により発症している可能性があり、COPDがより進行した段階において一般的です。COPDは、これらの増悪の段階で診断されることがあります。 状態の悪化が進行すると、呼吸不全につながる可能性があります。
 

日常活動の問題点

日常生活において問題に感じているものを選択してください。
特に朝においてこのような活動に問題をきたしている場合は、医療機関を受診してください。
COPD症例の80%は、能動的もしくは受動的な喫煙に起因します。

COPDの要因

他の要因がCOPDのリスクを高めたり、悪化の一因となる場合があります。

  • 主に特定の職業に関連する粉塵や化学物質への曝露は、COPD症例の15%の原因です。
  • 受動喫煙
  • 小児期の下気道感染症頻度は、成人期にCOPDの発症の原因となる可能性があります。
  • 大気汚染は重要な悪化要因と考えられており、増悪のリスクを高めます。
  • 他の多因子性疾患と同様に、遺伝的要素もあります。英国の研究によると、家族内(一等親血縁者)に55歳以前に重度のCOPDを発症した人がいる喫煙者は、家族歴のない喫煙者と比べ3倍発症する可能性が高いことが示されています。この研究は、タバコの消費と相互作用する遺伝的要因が病気の発症に影響を与えることを示唆しています。

  • 多くの場合、COPDは身体活動の低下と運動耐容能の低下につながります。 活動性の低下は病気の悪化要因であり、ディコンディションスパイラル(悪循環)を引き起こします。

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Reference

1. Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease. Global Strategy for the diagnosis management and prevention of chronic obstructive pulmonary disease. Mis à jour in 2017; disponible sur http://goldcopd.org/gold-2017-global-strategy-diagnosis-management-prev …
2.ERS. Chronic obstructive pulmonary disease in: European lung white book. Available on http://www.erswhitebook.org/chapters/chronic-obstructive-pulmonary-dise …
3. http://www.who.int/gard/publications/chronic_respiratory_diseases.pdf
4. www.who.int/mediacentre /factsheets/fs310/en/
5.OMS. Bronchopneumopathie chronic obstructive (BPCO). Aide mémoire N°315, October 2014. Available on www.who.int/mediacentre/factsheets/fs315/fr/; see 11/05/2014