_{愛だけでは、いびきの距離は埋められない}

成人男性の40%と成人女性の24％は習慣的ないびきをかいています

いびきをかくパートナーがいると大変に感じることもあるでしょう。毎晩続くいびきはあなたの私生活にも影響を及ぼしかねません。日中の疲労感や、集中力の欠如、またはいつもと違う時間に居眠りをしてしまうこともあるでしょう。慢性的な睡眠不足は、パートナーへの不満や怒りにつながることもあります。

パートナーのいびきは、本人の問題だけでなく、あなた自身の問題でもあります。耳栓をつけたり、別の部屋で寝てみたり、民間療法を試すだけでは、いつまでたっても問題は解決しません！

いびきは、睡眠時無呼吸症候群の症状である可能性があります。睡眠時無呼吸を放置していると、高血圧、脳卒中、糖尿病などのより深刻な慢性疾患を引き起こす可能性があります。睡眠時無呼吸の治療は、パートナーとあなた自身の生活の質を向上させると同時に、長期的な健康利益をもたらします。では、いびきについてどうやって切り出せばいいのでしょう？

いびきをかいている人の中には、いびきを指摘されることに恥ずかしさを感じたり、攻撃的に捉えたりする場合があります。防衛的になり、あなたが些細な問題を持ち出していると感じることもあります。そのようなパートナーの姿勢に身勝手だと感じるかもしれませんが、話し合いを先延ばしにすればさらにお互いが苦しい思いをすることになります。

落ち着いている時間を選びましょう。もしパートナーが他のことで頭がいっぱいである場合、険悪な雰囲気になる可能性が高まります。穏やかな夜は話し合いをするのに理想的な時間であるといえます。

まずは、あなたの悩みを穏やかに話し、相手の反応を伺ってみましょう。もしかすると、最初はいびきをかいている事実を否定するかもしれません。自身のいびきを聞いたことがないため、どれほどの音なのか理解できず、「そんなにひどくないよ！」と言う方もいるかもしれません。会話をする前に、いびきの様子を動画で撮影してみるのも一つの案だと言えます。実際の様子をみせることで、問題点をより相手に伝えることができます。そして、互いの体調や睡眠不足のリスクを心配していることを伝えてみましょう。

いびきに関する間違ったイメージを正す必要があります。女性は自身のいびきを認識するとき、男性よりも恥ずかしいと感じる傾向があります。社会的なイメージや、軽度ないびきだと過小評価しているせいで、必要な治療を受けていない重症の女性もいます。いびきをかく原因は様々ですが、その一つに睡眠時無呼吸症候群があげられます。

繊細な話題であるため、以下の点に配慮しましょう：

• 優しい口調
• 傾聴
• オープンな対話
• いびきと睡眠時無呼吸に関する知識

会話を通し、医療機関を受診することについて確認してみましょう。もしかすると治療の情報について神経質に感じている可能性があります。または、診断によって他の深刻な健康問題に波及することを懸念しているかもしれません。運転の制限を心配している可能性もあります。パートナーが感じている心配事を話しあうことで、不安を理解することができます。思いやりを示し、相手の気持ちに寄り添い、そして必要な治療を受けることが重要です。

会話する際は慎重に言葉を選びましょう。言葉には影響力があります。どのような言葉を使うかによって展開は大きく変わります。

あなたからの説明を受けて、パートナーは大量の情報を処理しようとしている段階かもしれません。その場合は少し考える時間をあげましょう。同じ考えに至るまでには、情報と時間が必要です。睡眠時無呼吸症候群やその治療に関する情報は、パートナーのプレッシャーを和らげる可能性があります。健康を気遣っていること、良くなるようにサポートしたいと思っていることを相手に伝えることで、二人の関係が深まり、あなた自身も快適な睡眠に一歩近づきます。